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審美歯科技工所 ていね社のココロ

株式会社ていね社社長 伊藤彰英の歯科技工士日常ブログ

良い芽は摘まない



良い芽を伸ばすのは園芸では当たり前のことですが、社会でも同じ事ですね。
せっかく伸びてきた良い芽を摘んでしまっては、後がありません。

実はジルコニアという素材に関しては、調べれば調べるほど「良い芽」だった訳です。
私たちが加工出来る範囲の素材でありながら、セラミックス中唯一変態し、最強であって審美性も持つ素材。
そして今後の改良も期待出来る可能性の多さ。

もちろんこういった機能性材料は技術集約型の素材なので、自分たちで簡単に改良したり出来ませんが、今も研究レベルでは様々な可能性が模索されています。

そんな中、この数年で各社から透明性を持つジルコニアが発売され、フレームのみでは無くクラウン全体をジルコニアで製作する技法が一般化されました。

多くのメーカーの位置づけでは、これらは築盛したクラウンには審美性では及ばない。それなりであるからそれなりの価格で(従来より廉価で)供給されるべきである、という事の様です。
この理由には2通りあると考えていました。

・ 患者様の新しいニーズ(廉価に治療)を満たす。
・ ニーズが増える事により(底上げ)によってメーカーの利益が増える。

まぁ、この理由中に歯科技工士の存在は皆無だろうと思っていましたので、ずいぶんと剥れたものですw

しかし最近少し別の見方をしてみたら、しっくりくる部分もあるのです。

歯科におけるジルコニアの使用量というのは一般工業界の中では微々たるものです。
しかしこの10年で飛躍的に増えた事は事実でしょう。

マーケティングを考えれば、メーカーの開発もシェアの高い方向に振られます。
より多くのジルコニアが歯科で消費されれば、今以上にメーカーが歯科に特化した開発を進めてくれるはずです。
先述したように技術集約型の素材というものは多くの研究を積まないと完成しません。
素人が「あーしたい、こーしたい」とわがままを言った所でその素材の可能性や技術的終着点、そしてマーケティングの条件が合って初めて世に出てくる訳です。

そう考えますと、ずいぶん視野が広がります。

ただし、廉価なので適当にという事とは違います。
その辺りの見極めは各歯科医師や歯科技工士の担当する部分です。

患者の満足度を上げつつ、歯科医院や歯科技工所も十分に利益が出なくてはいけません。

そのラインは自分たちで作るべきもので、歯科のメーカーに強制されたりするものではありませんね。

せっかくの良い芽(ジルコニア)を、どう伸ばしていくのかは、押し付けられるのでは無く、最終的には私たちが考える事の様に思います。
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