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審美歯科技工所 ていね社のココロ

株式会社ていね社社長 伊藤彰英の歯科技工士日常ブログ

入る・入らない

長文のブログを書く奴は性格が悪いというデータがあるそうでw褒めて頂いて嬉しい限りですw

さて、「不適合」での再製作というものは、何十年も前から歯科技工士を苦しめている問題です。

昨今の理解あるドクターは、現在の材料の理工学的な特性や精度を分かって下さるので、普通に作ればそれほど酷い適合の補綴物など出来ようが無いとご理解頂けます。
まして、CAD/CAMで口腔内スキャンで、となったら「不適合」の場合、どこにその原因を求めるか非常に興味がありますね。

その時になっても歯科技工士に「おたく悪い・うち悪く無い」と言い出すドクターもいそうで怖いです。

そもそも、適合上の「入る」「入らない」の論議はレベルが低いです。
いや、良い適合を作る事は容易いと言っているのでは無いですよ。
様々な事に目配せをして正確にきちんと製作したものは、模型上にしっかりフィットして収まるという事です。

この「模型上に」という所が曲者です。
歯科技工士が適合を確認する最終手段は「模型」です。これ以外にありませんね。
ですから、しっかりと模型を製作して、その模型に合わせて製作する事が正しい事となります。

稀に、模型上で精密に適合している補綴物が口腔内にまったく入らないという事態が起きます。

この原因はなんでしょうか?

・ 印象に起因する
・ 石膏に起因する
・ 模型製作に起因する
といった感じでしょうか?

印象が難しい作業であることは充分理解しています。
きたない印象は論外ですが、どれだけ綺麗に採れていても、マージンがはっきりと出ていても、全体に変形している事はあります。
この時見た目では分かりませんから,そのまま製作→不適合となりますね。

特に大きな症例などは、印象の変形に石膏の膨張、模型製作における変形も加わり模型上にどれだけフィットしていても口腔内では位置関係が合わないという事が多い訳です。
それだけ不完全な材料を使いながら、なんとか精度を上げようと皆努力するのです。

そのために、幾つかのピースに分けて、口腔内でパターンレジン等で連結後、取り込み印象して頂く事がある訳ですね。

しかし、こういった作業は手間もかかりますので、面倒と思われたり、その作業自体を知らなかったりして、やって頂けない事もあります。

「一発完成」と書かれている指示書もこういったリスクを背負う事を理解出来ていないためだと思いますが、そのリスクは、患者さんの再来院の手間・治療時間の増加、歯科医師の治療時間の増加もあります。
しかし全て作り直しをする歯科技工士の手間が一番負担が重いと感じますし、費やす時間も膨大です。

そういった作業や材料の問題点も、歯科医師と歯科技工士間で随分共有出来る様になったと思います。昔と比べれば。

しかし、もう少し根源的な解決策と意思や情報の共有、そしてそれにまつわるお金の問題をはっきりとさせて行かないと、「入る・入らない」の問題は無くなりそうにありません。
そんな事の積み重なりで、イヤになって辞めて行く歯科技工士の方もいらっしゃるのでねぇ。
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