忍者ブログ

審美歯科技工所 ていね社のココロ

株式会社ていね社社長 伊藤彰英の歯科技工士日常ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ジルコニアへの焼き付け

QDT1月号の山本眞先生の論文は、今迄持っていたジルコニアへの陶材焼き付けへの問題点を実験とデータで追いかけた貴重なものです。

これは大変素晴らしいです。さすがですね。

しかし、この論文を読みながら強く思った事があります。
なぜ、一歯科技工士の山本先生がこの論文を発表しなければならないのか?です。

これは各メーカーが社運をかけてやるべき事なのではないでしょうか?
少なくとも、各メーカーはジルコニアを含むオールセラミックス関連機材・材料で大きな利益が出ているはずですね。
そういった商品を発売するにあたり、多額の費用をかけても研究をしてきてしかるべきだと思うのです。

それを怠って来た故、トラブルが起き、後追いで実験が行われ今回の様な論文発表に至るのでは、問題があると思いますね。

知らなかったとか、当時は皆分からなかったとか、それは言い訳です。

私がジルコニアへの陶材焼き付けに関して「?」と思ったのは、6年程前に東ソーの植田先生に弊社セミナーで講演頂いた時に遡りますが、ジルコニアに陶材を焼き付けるという話をした所、ジルコニアの専門家の植田先生に「どうやって焼き付けるのですか?どういうロジックで焼き付くのか、こちらが教えて欲しい」と尋ねられた時です。

それ以来その言葉が心に引っかかり、いろいろな意味で懐疑的に物事を進めて来ました。

昇温速度も下げ、徐冷もしました。しかし、非破壊で内部的応力の確認をするには手軽なX線解析機では不可能です。すると中性子線という事になりますが、中性子線解析機などは原発関連施設に併設で無いと存在しませんね。
とても個人で確かめるためのデータ採りなんて出来ません。
一歯科技工士が出来る事には限界があります。
ですから、メーカーがしっかりしたデータと実績を積んで発売すべきなのです。

山本先生が凄いのは、徐冷のロジックをガラス業界に求めた所です。
そういった柔軟な発想と歯科用築盛セラミックスがほとんどガラスであるという知識を合わせる事が出来る方しか、今回の様な論文は書けないのかもしれけませんね。
PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

無題

何が素晴らしいのか理解できません。
世界のメーカーは商品として販売する前に、これ以上の実験とDataを重ね、それをもとに開発し、販売し、薬事を取得しております。おおまかな成分などは薬事取得の関係上、公表されていますが、詳細な資料は、企業秘密であり公表されません。そうでなければ米国では訴訟の恐れが多く、販売など出来ません。
前回もこの方はメーカー側の実験資料をもとに本を書かれました。そのおかげでそのメーカーの商品は、売上を伸ばしました。ただの広告塔にすぎませんでした。
このペーパーも、新しさも、斬新さもなく、なんら評価するところがありませんでした。
  • from 通りすがり :
  • 2011/01/15 (15:09) :
  • Edit :
  • Res

ありがとうございます

こんにちは。コメントありがとうございます。

私は開発から各国での認可等を取得する事と、実際の臨床実績には、かなり開きがあると感じています。

たとえば、かつてデンツプライとコーニング社が共同で研究し発売されていた「ダイコア」など、綿密な研究をされ、認可を取得したものにも関わらず、臨床結果は散々だった訳です。その他にも出来来ては消えていった材料は数えきれませんね。
ジルコニア用陶材に関しても、発売当初から熱伝導率やたわみに関してアナウンスしていたメーカーはほとんど無かったように思います。
最高の研究者が多額の研究費を費やして開発された材料でも旨く行かない事が多い訳で、その為のフォローは当然メーカーがやるべき事だと思うのですが、現実は一歯科技工士がこのような形で、トラブルの理由や対処法の論文発表をしなくてはならない状態ですので、その事に対してのいささかの憤りを感じています。それが今回の記事の趣旨です。

そのデータの収集には一歯科技工士として挑むにはなかなか敷居が高いのも事実ですし、当然メーカーも絡む訳で、私はメーカーの広告塔である旨、仕方が無いのかとも思います。
それ以前に歯科の商業誌がメーカーの広告で成り立っている以上、コントロールされているのは、皆周知の事だと思いますので、その分を差し引いて拝読させてもらっています。
材料の進歩なくして歯科の発展は無いとも思いますので、その点では歯科メーカーと共に前進していくしか無いのではないでしょうか?

それにしても通りすがりさんもお詳しいようですね。
貴重なコメントありがとうございます。
  • from ていね社 :
  • 2011/01/15 (21:20) :
  • Edit :
  • Res

この記事へのトラックバック

トラックバックURL

カレンダー

08 2017/09 10
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

HN:
akihide ito
性別:
男性
職業:
歯科技工士
趣味:
音楽製作 将棋観戦 ワイン
自己紹介:

ブログ内検索

お天気情報

カウンター

フリーエリア

Copyright ©  -- 審美歯科技工所 ていね社のココロ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by Didi01 / Powered by [PR]

 / 忍者ブログ